アップアップガールズ(仮)2015年 全国47都道府県ツアー RUN!アプガRUN!ダッシュ

アップアップガールズ(仮)2015年 全国47都道府県ツアー RUN!アプガRUN!ダッシュ 2015年4月26日 今池ボトムライン

4月26日 開場 13:30/開演 14:00

出演:アップアップガールズ(仮)

 

 前回の記事から気がつけば100日以上が経過。気づけばいつのまにかモーニング娘。‘15の振りコピをするようになっていました。自分でも何が起きているのかよくわかりません。

「わがまま気のまま愛のジョーク」の振りコピを練習しているのですが、踊ってみるとこんなに複雑な…というよりもこんなにハードなダンスをライブでやるのか!ということに気がついて驚いています。でも慣れてくると楽しい。気付いたら2時間以上飯窪として踊っていました。

  先月はアップアップガールズ(仮)とその2日後にモーニング娘。‘15を観たのですが、難解なダンスも難なくこなす「磨き上げられたフィジカル」を拝めるという点で2組とも超サイコー! でした。ですが、観ていて諸々思うところがあった(発見が多かった)のはアプガの方だったのでアプガの記事を書くことにします。

  アプガを観るのは前回のハロコン以来。その時はあまりにも周りのレベルが高すぎるため本来であればあり得ないレベルの彼女たちの肉体美がやや霞んでしまうという異常事態はあったものの今回間近で見たらやっぱり素晴らしい筋肉でございました。

  中でも筋繊維一本一本が輝いて見えていたのはアプガの「煽り隊長」こと佐藤彩乃さんです。彼女が羽織っていた上着を放り投げた瞬間に現れた広背筋から上腕三頭金にかけての美しく鍛え上げられた曲線。激しいパンプアップの末に生まれたこの曲線は地球の夜明けに現れるダイヤモンドリングを凌ぐ美しさです。そして客を煽る勇ましい姿は最早ハルク・ホーガンにしか見えません。

  かように、手塚治虫の漫画に出てくるメスの馬や鹿のような美しい肢体を持ち合わせた彼女たち。脂肪のないその身体の如くライブに関しても超タイトです。2時間でほぼほぼMC無し1R、一本勝負。MCと客いじりでほぼ1時間費やして1曲飛ばすどこぞの広島ドドンパ3人娘とは大違いです。

 

 フィジカルという点以外では歌も面白いし(「かならず卵はかえる 鳥になれる 親鳥が大空に 導いてくれる気がしてた それがどうだ 蓋をあけてみれば どう見たって 温めすぎた半熟卵だ」というリリックが出てくる「Beautiful Dreamer」のようにハロプロエッグハロプロ研修生期)でデビューが出来なかった恨み節っぽい歌詞がちょこちょこ出てくる)、ダンスにおいてもモーニング娘。とは対極にあるようなフォーメーションダンスも最高です。軍隊のように優れた統率を見せるフォーメーションダンスがモーニング娘。‘15の魅力だとしたらフォーメーションはありつつもその中にゲーム性が介入してくる(ジャンケンがあったり、プレイヤーの判断で勝者を決めるなどの偶然性の要素がある。この辺りはアプガの振りの大半を担当している竹中夏美先生の『idol dance(ポッド出版)』やこちらの動画をご参考に https://www.youtube.com/watch?v=vy2ULoy46tk )のがアプガのフォーメーションダンスの魅力になっています。同じEDMの楽曲、多人数のフォーメーションダンスであってもこういうところになんとなく統率された軍隊vsならず者集団(刃牙で例えるとアイアンマイケルvs柴千春)のような対立構造を感じてはバチバチじゃねぇかオイ!とか勝手に興奮して女子の筋肉を眺めて瞳孔が開きっぱなしなのが私です。

  そういう「プロレス」的な要素を多分に含んでいるのがアプガのスタイルであると勝手に解釈していますが、兎にも角にもアイドル全員が目をギラつかせて燃え尽きるまで歌い、踊りまくるステージングは一見の価値ありです。今のアプガにはそのうちリビアニュートンジョンの「フィジカル」をカバーしてほしい。期待しています。


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